インプラント治療の流れ
インプラント治療の流れ
最終的な歯が入るまでの平均的な治療期間は、下顎は3~4ヶ月、上顎は5~6ヶ月です。 上顎は下顎に比べて骨が柔らかいので、少し時間がかかります。 インプラントを埋め込む部分に十分な骨がない場合は、骨を造る手術(骨の再生治療)が必要になります。
※下記のインプラント治療の流れは、基本的な2回法という手術の流れです。
治療の流れは状況によって変わる事があります。
- カウンセリング プライバシーに配慮した個室のカウンセリングルームで、インプラント治療はどういうものなのかなど、専門知識豊かなカウンセリングスタッフがご説明いたします。 誰にも聞けないようなことから、専門的なことまでお気軽にご質問ください。
- 検査 インプラント治療に必要な各種検査を行います。お口の状態、現在の健康状態、これまでかかった病気などを検査確認し、口腔内写真、レントゲンの撮影を行います。
- 治療計画立案 撮影したレントゲンや口腔内を確認した上で、インプラントの本数、治療にかかる期間、費用などについて計画を立てます。 失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の硬さ、大きさ、位置により、様々な治療の選択肢があり、補綴処置(かぶせ物を入れる治療)や、骨の再生治療の有無によっても治療計画は異なってきます。患者様にとって、最良の治療計画を立てさせていただきます。
- 前処置
インプラントを埋入した部分の骨が歯周病に感染してしまうと、インプラントが抜け落ちてしまう危険があるため、手術を行う前にお口の中の環境を整えます。 これは非常に大切な処置で、インプラント手術の成功の鍵になります。 具体的には、残すことができない歯を抜いたり、歯周病の治療、虫歯の治療、かみ合わせの治療、仮歯の作成を行います。
※検査の結果、インプラントを埋入する部分の歯槽骨が不足している場合は、治療の方法によっても変わりますが、骨の再生治療をこの段階で行う場合があります。
- 一次手術
顎の骨にインプラントを埋め込む手術を行います。歯科麻酔医の点滴による静脈内鎮静法で、穏やかでリラックスした状態で手術を受けていただきます。インプラント1本の手術の場合だと、約1時間程度で終わります。今までお使いだった入れ歯を少し作り直したり、専用の仮歯をつけることができるので、治療中に歯がない状態になることはありません。
ハシモトデンタルオフィスでは食料品メーカーと提携し、一次手術が終わった患者様に3回分の流動食をお渡ししています。
- 抜糸 一次手術後、約1~2週間ほどで抜糸をして手術部位の治り具合を確認します。
- 治癒期間 個人差がありますが、 一次手術から3~6ヶ月の治癒期間をおくことで、インプラントと骨が結合します。下顎で約3ヶ月、上顎で約4~6ヶ月ほどです。 一次手術後は、3週間~1ヶ月に1回の割合で手術部位・口腔内等の検診を行います。
- 二次手術 骨とインプラントの結合が確認できたら、歯ぐきを切開して埋まっているインプラントの頭部を露出させ、キャップを外します。 そこに仮歯や上部構造(人工歯冠)とインプラントをつなげる役目のアバットメント(連結部分)を装着し、この状態で歯ぐきが治るまでの1~6週間おきます。
- 抜糸 二次手術後、約1~2週間ほどで抜糸をし、手術部位の治り具合を確認します。
- 上部構造(人工歯冠)を装着
歯ぐきが治った時点で型取りをし、形や色など患者様に合わせて作製した上部構造をアバットメントの上に取り付けます。
ハシモトデンタルオフィスでは、上部構造の装着が終わった患者様に、当院オリジナルの「インプラントお手入れセット」をお渡ししております。
- メンテナンスと定期検診 インプラントを長持ちさせるには、他の自分の歯と同じようにお手入れをし、口の中を衛生的に保つ必要があります。 インプラントは、天然歯よりも細菌による感染に弱いため、半年に1回程度の定期検診で、ブラッシング方法などの適切な指導を受けて、インプラントや上部構造、噛み合わせの状態を確認してください。
インプラント治療直後の注意事項
止血
手術当日は安静にし、うがいをしないで下さい。 うがいを頻繁にすると、いつまでも血がとまらず痛みや治癒を悪くする原因になります。 1日くらいは唾液に血が混ざりますが、出血が多い時は清潔なガーゼか、脱脂綿を丸めて傷口にあて、20分くらい噛んで下さい。 それでも流れる程度の出血がある場合はご連絡下さい。
痛み・薬
手術直後に鎮痛剤を飲んでいただきますが、その後痛みが出るようでしたら鎮痛剤を服用して下さい。(ただし、4時間以上の間隔を空けてください。) 痛みがなくても、鎮痛剤以外の処方された薬は体に変調(腹痛・下痢・湿疹など)がない限り、指示通りご服用下さい。 抗生物質は歯科医師の指示通り飲むようにして下さい。
食事
食事は麻酔がさめてから、熱い物、冷たい物、辛い物などの刺激物は避け、なるべく軟らかい物を食べるようにしましょう。できるだけ治療した歯で噛まないようにしてください。
腫れ・内出血班
内出血班(青アザ)や顔の腫れやが出ることがありますが、内出血は数日で自然に消えていきますので、心配いりません。 腫れは術後から2~3日がピークになりますので、冷たいタオルなどで冷やしてください。 連続した冷やしすぎてもよくないため、20分ほど時間を空けて冷やしてください。氷などの極端に冷たい湿布もかえって治癒を悪くしますので、避けていただくようお願いいたします。
その他注意事項
- お風呂は軽く流す程度か、シャワーにして下さい
- 飲酒・喫煙はできることなら2週間は控えて下さい
- 手術後より2〜3日は過激な運動は避けて下さい
- 処置した所を指や舌でさわらないようにして下さい
- 傷口に強い力をかけないで下さい